私の一押しの
ピアノのテクニック本をご紹介します。
「ピアノのテクニック」
エルネスト・ヴァン・ド・ヴェルド 著
ショパンのシステムで有名なテキスト。
全てに渡ってよくできてます。
私は小さい頃にこちらを使用していて、
その後、ハノンを使いました。
少し前の世代の方にはメジャーなテキストです。
今はハノンに一本化されている印象です。
エルネストのピアノのテクニックの良さは
初見に強くなれる要素がふんだん、ということ。
音形のボキャブラリーが豊か。
初見に必須の力となる、
音符の並びがどんな形か、が自然と身につきます。
リズムの練習コーナーもあり、
複雑なリズム ✕ 複雑な音形 ✕ 複雑な音価
が何パターンも用意されています。
さらに、黒鍵のある音形まで用意されているのは
超実践的です。
このテクニック本を繰り返し繰り返し、
何年も何年も弾いていると、
パッと音形をみて、指が勝手に動く様になります。
まさに初見力そのもの。
そして、グレードを目指す上級者には、
全調で弾くのをおすすめしています。
「ド」からはじまるのはハ長調スケールを使用してます。
「ド♯」からはじめれば、嬰ハ長調(変ニ長調)スケール使用になります。
もちろん簡単ではないですが(^^;)
全調で一旦弾いた経験は、ものすごい経験値になります。
初見で大切な事は、
一度も体験したことがないことを
初見では弾けない
ということ。
いくら、ハ長調ベースで指が動いても、
他の調で動かした経験ではないんです。
逆に、一回経験した事は、
初見の楽譜でも対応できる。ということ。
単純明解なんですが、
つい省いてしまうところです。
他の調で弾くと、黒鍵が混じりまくりになって
難しいですもんね。。。
そう、
これを初見で動かせる?ってことです。
頭で分かってても、
体が動くかどうか。賭けにでるよりも
体に落とし込んでおいて、準備する方が建設的です。
リズムが豊かなエルネストのピアノテクニックを使って、
初見ができるメカニズムの準備をおすすめします。
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